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弾いて歌って、ボブ・ディラン・・・って

先日ボブ・ディランの「あるようでなかった画期的な1冊!弾き語り譜+原詞+写真&曲解説+証言」と言う触れ込みの本が出たらしいってんで、買いに行ったんですね。楽譜なので楽器屋に置いてあるだろうと思って行ったけど、一軒目には見当たらなかった。二軒目にも見当たらなかった。三軒目も無かったので、ウンザリしてamazonで注文。今日届いたわけです。

「なんで店員に尋ねないんだよ?」って事なんですが、僕には「『弾いて歌って、ボブ・ディラン』はありますか?」なんて、恥ずかしくて訊けなかった。でしょ?

なんなんですか?この邦題は!原題は「100 SONGS,PICTURES & COMMENTS」とマトモなのに、「弾いて歌って・・・」って・・・。まあある意味分りやすくてノリもいいかもしれないけれど、やっぱセンス無さ過ぎだと思います。

で、実物はと言うと、ちょっと小さいし分厚いので、まるで交響曲のスコアみたいになっちゃってる。でも豊富な写真と(モノクロだけど)解説、それに色んな人や本人のコメントはとてもいいです。特に写真は、始めて見るものもあったし。

まあね、楽譜って言うか、弾き語り譜はどうでもいいんです。元々ディランの曲は簡単なコードばかりで、出てくるコードも少ない。それにちょっとネットで検索すれば歌詞もコードも幾らでも見つかるからね。

ちょっと気になる、って言うか、若干の不満は、表紙に写っているギターがGibson:J-45と、おそらくは20代の頃のディランの写真。僕の「思い込み」では、この頃ディランはJ-45は弾いていなかったんじゃないだろうか?デビュー時に弾いているギターは一見J-45に見えるけど、あれはJ-50です。何故なら、あのギターはトップのフィニッシュがナチュラル仕上げだったけど、この本の表紙のギターはサンバーストだからね。当時はナチュラルフィニッシュのJ-45は無かった(らしい)。ブリッジの形状もちょっと違う。せっかくなら表紙はJ-50にして欲しかったです。って、まあそんな事言う人は誰も居ないだろうけど。

ついでに言えば、ディランはギターには、少なくともアコースティックギターに関しては、何のこだわりも無かったと思う。ギターにこだわるアーティストは多い。色々薀蓄を傾けたりもする。でもディランに限っては、ギターなんか何でもいいと思っているフシがある。ディランがギターに関して語っているのなんて聞いた事が無い。

色んな写真を見ても、ディランの弾いているギターには一貫性も何もない。Gibsonも弾いているしMartinも弾いている。YAMAHAだって弾いてるし、DON MUSSERなんて珍しいギターも弾いてる。これはあのライブ・エイドで酔っ払ったキース・リチャーズとロン・ウッドをはべらせて弾いてたヤツですね。で、弦が切れちゃって散々だった、と。

まあつまり、音さえ出れば何でもいいんじゃないでしょか?

話はそれたけど、「ディランファンならとりあえず買っとけ」的な一冊だと思います。

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