CHABOの頬を涙が流れ落ちる・・・
仲井戸"CAHBO"麗市はラストの曲を始める前、それまで浅めに被っていた帽子を目深に被り直した。顔は殆ど見えなくなった。僕はそれ程気にはしていなかった。それまでのCHABOの歌も演奏も素晴らしかったし、マリンバ奏者の新谷祥子さんのパーカッションのパフォーマンスも歌も素晴らしかったから、帽子の被り方なんて気にもならなかった(僕には)。
そして歌い始めた「君が居ない事に慣れるよう努力している・・・」と。そしてCHABOの頬を伝い落ちる涙。観客からも聴こえてくるもらい泣き。
CHABOは涙に濡れた目を見られないように帽子を被り直したのだ。
「君」と言うのはもちろん忌野清志郎の事なわけで・・・。
CHABOはライブの間中一度も、清志郎のキの字も言わなかった。その話題には全く触れなかった。でも、この、頬を伝い落ちる涙で千の言葉よりも、万の言葉よりも、CHABOの胸の痛みは伝わってきた。CHABOは清志郎が息を引き取る時、その場に居たのだ。
CHABOは自分の曲で「オレは生まれた1950年」と歌っているから、清志郎よりもひとつ年上なのだ。健康には気をつけて欲しいです。まあ清志郎も健康には気をつけていたみたいだから、人間は健康に気をつけようが、つけまいが、長生きする人はするし、死ぬ時は死ぬんだろうと思う。
で、CHABOもモチロン良かったんだけど、デュエットのマリンバ・パーカッション奏者の新谷祥子さんが、これまた良かったんです!
声は高橋真梨子風、歌い方はちょっと矢野顕子風。曲調は若干シュール、ってカンジ。「九州では初めて歌う」って言ってたから、僕は彼女の歌を生で聴いた数少ない九州人なわけですね。自慢出来ます。
いやぁ、日本にはまだまだ素晴らしいアーティストが沢山居るんですねぇ。これだから音楽は止められない。「まだ知らない名曲が沢山あるのかも知れない」と思っただけで、居ても立ってもいられない。中毒ですね。
今夜のライブ会場はビルボード・ライブ・フクオカ。昔のブルーノートです。8月でクローズしちゃうんですけどね。
アンコールも終わって、CHABOと新谷さんがお辞儀をしている間にスタンディングオベーションになって、もう満員の観客は総立ちだったんだけど、CHABOも新谷さんも下を向いていたのでそれに気付かず、顔を上げた時、会場が総立ちなもんだから二人ともビックリしていたのが印象的だった。
まあとにかく大満足なライブでした。
でも、今日は2回公演なのにこんなにアンコール何曲もやっちゃって、二回目の公演はちゃんとやれたんだろうか?CHABOは「二回目は3曲くらいしかやらない」なんて言ってたけどね。
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